梅雨対策の“健康チェック”を提案しよう
梅雨の時期は、「なんとなく不調」がぐっと増える季節。
でも、患者さんの多くはこう考えがちです。
「まぁ、そのうち治るでしょ」
「病気じゃないし、動いてたらそのうちマシになるかな…」
……こういう声、いまだによく聞きますよね。
そして実際、ちょっと痛くても我慢して放っておく方がほとんど。
たしかに人には治癒能力があるので、「自然に回復することもある」というのは間違いではありません。
でも、もしすべての不調が自然に治るのなら、悲しいですが、私たち治療家の存在は必要ないということになってしまいます。
いや、ちがうと感じましたよね。
そう、問題はここです。
こういった思い込みは、まるで「テレビは叩けばなおる神話」と同じと言えませんか(笑
一時的にラクになることはあっても、根本はなおっていませんからね。
そんな状態がずっと続けば、いずれ大きな不調として表面化していくのは目に見えています。
気づかせるだけで、状況は変わる
そう、そうなんです。気づかせることができれば状況が変わりますよね。
つまり私たち治療家の役割は、施術だけではありません。
「気づくきっかけ」をつくってあげることも、立派な仕事のひとつです。
たとえば、梅雨の時期に起こりやすい不調について、患者さんはどれだけちゃんと知っているでしょうか?
きっと、多くの人はこうした不調を「年齢のせいかな?」「寝不足かな?」と片づけてしまっています。
「チェックのきっかけ」は、さりげない一言から
たとえば、こんな声かけをしてみてください。
「最近、寝つきが悪いとか、朝スッキリ起きられないって感じませんか?」
「この時期、自律神経が乱れやすくて、だるさや頭痛も出やすいんですよ」
「実は今、“体のメンテナンス”にすごく向いてるタイミングなんです」
どれも、患者さんの“思い込み”をふっとほどくきっかけになる言葉です。
そして、
「えっ、そんなこと関係あるんですか?」
「そういえば最近…たしかに…」
そんな反応が返ってくれば、チャンス到来です。
🗣 砂田ポイント 「売り込む」のではなく、「気づかせる」ことがプロの仕事
こういった話をすると、必ず出てくるのがこの言葉。
「売り込むようなことはしたくないんです」
お気持ち、よくわかります。
でも、ちょっと視点を変えてみてください。
私たちがしているのは、施術を“売る”ことではありません。
本質は、“気づいてもらう”こと。
治療家のあなたが発するひと言で、患者さんがふと「あ、それ自分かも…」と気づき、「そんな理由があるなら、施術を受けた方がいいかも」と納得する。
ある意味、これが私たち治療家の使命ではないでしょうか。
患者さんがまだ“自覚していない不調”を、さりげなく引き出してあげる。
それだけで、あなたの価値はグッと高まります。
そしてそれが、信頼 → 継続 → 紹介という流れを自然に生みだす流れができます。
もし可能なら「ステップ5」にもチャレンジしてみてください。